AWSとGCPの比較(画面操作編)

AWSGCP
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記事の概要

本記事では、AWSとGCP(Google Cloud)の操作性の違いについて考察します。
比較内容は以下の通りです。

  • コンソールへのログイン
  • コンソールの操作性
  • リソースの作成(コンピューティングサービス)
本記事は、2020年1月時点のものです。
あくまで主観での比較であることを前提にご覧ください。

AWSとGCPの概要

AWS(Amazon Web Services),GCP(Google Cloud Platform)どちらもパブリッククラウドサービスの名称です。Amazon、Googleという巨大IT企業が行っているサービスで、全世界で利用されています。

下記サイトにシェア率が紹介されていますが、Amazonがクラウド業界を先導しており、Microsoft・Google・Alibabaが追随しているような状況です。

世界のパブリッククラウド市場、40%前後でシェアを堅持するAWS、シェアを大きく伸ばすマイクロソフト、追いかけるグーグルとアリババ:『ビジネス2.0』の視点:オルタナティブ・ブログ
調査会社のSynergy Research Groupは2019年10月29日、...
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AWSとGCPの比較

では、実際にAWSとGCPを使ってみた感触から操作性について比較してみます。

コンソールへのログイン

AWS

AWSではコンソールログイン時、ルートユーザ(AWSアカウント登録時のメールアドレス)または、IAMユーザを使用します。ルートユーザは、使用しないことが推奨されているので、IAMユーザでログインするケースが多いと思います。
IAMユーザログイン時は、AWSアカウント番号(アカウント名)、ユーザ名、パスワードでログインします。二段階認証を有効化している場合は、ここでワンタイムパスワードを入力します。

AWSでは通常、AWSアカウントごとにIAMユーザを用意するため、ユーザ管理が煩雑になりがちです。
実際の現場では、複数のAWSアカウント間でIAMユーザの管理を行うために、スイッチロールを使う場合が多いかと思います。

スイッチロールを行うことで、事前に設定されたIAMロールに権限を変更して、IAMロールの権限でリソースの操作ができるようになります。

GCP

GCPではコンソールログイン時、ユーザ名とパスワードでログインします。ここでのユーザは、GmailやG Suiteのメールアドレスを利用します。二段階認証を有効化している場合は、ここで認証します。

ログイン後、自身に付与されている権限に応じて、各プロジェクトのリソースを操作することができます。操作権限は、各プロジェクトのCloud IAMで設定します。そのため、プロジェクトが増えるほどユーザを管理する箇所が増えてしまいますが、コンソールへのログインは集約されているため、AWSより使いやすい感触です。

コンソールの操作性

AWS

AWSでは、画面上部より全サービスを横断して選択することができます。AWSはサービスが非常に多くありますが、直近の履歴や検索窓を利用することで素早くサービスにアクセス可能です。
画面遷移は割と高速で、ストレスはないように感じます。

GCP

GCPもAWSと同様、画面上部より全サービスを横断して選択することができます。検索窓も用意されていますが、サービス一覧は縦に伸びているため、スクロールする手間は発生します。
画面遷移は、AWSよりやや遅い印象があります。

リソースの作成(コンピューティングサービス)

AWS

AWSのコンピューティングサービスであるEC2でサーバを作成する前提で紹介します。
「EC2」サービスから「インスタンス」を選択し、「インスタンスの作成」を実行します。
ここから7つのステップ(正確には8ステップ)を踏んで、構築する必要があります。

  1. AMIの選択
  2. インスタンスタイプの選択
  3. インスタンスの詳細の設定
  4. ストレージの追加
  5. タグの追加
  6. セキュリティグループの設定
  7. 確認画面
  8. キーペアの選択

ステップ数が多く感じますが、1ページ当たりの情報量が少なく、慣れればトントン進みます。

AWSはいつの間にかコンソール画面が変わることがあります。

GCP

GCPのコンピューティングサービスであるCompute Engineでサーバを作成する前提で紹介します。
「Compute Engine」サービスから「VMインスタンス」を選択し、「作成」を実行します。
ここからはAWSと違い、1ステップで必要な設定を全て行います。

GCPの方が一見楽に見えますが、必要な設定を非表示から展開したり、タブで表示を切り替えたりする必要があり、結構見づらい印象があります。

まとめ

AWSとGCPの比較第一弾として操作感(個人的感想)を比較してみました。全体的にみるとAWSの方が優位に感じますが、正直誤差の範囲です。

Webサービス全般に言えますが、項目がごちゃごちゃになっていたりレスポンスが遅かったりするだけでストレスになることも多いので、特にクラウドサービスは、より高速かつユーザフレンドリーな画面であってほしいと願います。

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